平成19年度は、4名の学生が社会福祉援助技術現場実習を行いました。
実習生の感想 その2として、後半実習した方2名の報告です。
「地域と共に」
立教大学:岩立 有里子さん
私は、9月から10月にかけて12日間社協で実習をさせていただいた。実習では、利用者宅への同行訪問、ボランティア講座への参加、高齢者作品展や事務作業の手伝い等も含め、社協が行なっていることを幅広く学ばせていただくことができた。どれも大学の講義からでは学べない現場ならではの経験で、私にとっては毎日が新鮮だった。
実習をしていく中で、社協の一つの事業でも、結果として本来の目的とは違う、また別のメリットを生んでいることがあるのだと分かった。例えば「高齢者作品展」は、高齢者の生きがいを作るだけではなく、出品者同士の交流の場も作っていた。「ファミリー・サポート」は、母親の支援をするだけでなく、子どもにとっても様々な家庭を知ることで、社会性を身につけられたりといったメリットがある。私の知らないこと、気づけなかったことは、まだまだたくさんあるのだろうと思う。
地域のつながりを考えていく中では、社協が地域住民の生活を支えているのと同時に、地域住民に社協が支えられていると感じることも多
かった。「ファミリー・サポート」や「しあわせサービス」の会員の方々等、多くの人々が社協
に関わっていた。決して社協が主導しているのではなく、地域住民と共に、地域を作っているのだということを感じた。
<ボランティアまつりにも参加:高齢者疑似体験コーナーを担当しました>
「ボランティアセンターでの実習」
聖徳大学:鈴木 由美さん
私は、前期の6月は援護課で、後期の11月下旬からはボランティアセンターで実習をしましたが、ボランティアセンターでの、約2週間についての感想です。
ボランティアには前々から興味があり、後期の実習は本当に楽しみにしていました。配食サービスのボランティア活動を見学したり、小学校・中学校でのボランティア出前講座を見学し、ボランティアについて一緒に学びました。実習の最終日には、学んだ成果として、模擬ボランティア入門講座で、講師役をすることができました。
また、ちょうどボランティアまつりの前後で実習をさせていただいたので、準備・本番とバタバタと過ぎていった感じもします。
ボランティアまつりでは実行委員(ボランティア)の方々が中心となり、手作りの祭りを作り上げていく様子が見られ、勉強になりました。私も少しですが、ボランティアの皆さんと会場設営や景品・パンフレット準備などをさせていただき、楽しく参加できました。
祭り当日は、たいへん多くの方々に来場いただき、本当に賑やかな祭りとなりました。展示会・模擬店・バザーなど会場の見学に行き、ボランティアグループのイキイキとした姿や、舞台発表での楽しそうな姿から、生きる力のようなものを感じることが出来ました。
また、ボランティアセンター職員の方々、ボランティアグループや個人ボランティアの方々と共に、忙しく、あっという間の一日を過ごしました。
本当に良い時期に実習をさせていただき、社会福祉協議会・ボランティアセンターの方々にはたいへん感謝しております。私も葛飾区民として、次回は個人ボランティアとして参加させていただきます。
<ボランティア講座の講師役にチャレンジ>